ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


10.しっかりマトを狙おう 〜タイプ別閲覧者攻略法


一口に閲覧者と言っても、特定のゲームタイトルに対するプレーヤーの関わり方には、 様々な段階があります。関連サイトの管理人さんは、自分のサイトで扱う話題が、 閲覧者のどんなニーズとマッチングするか、具体的にイメージして、 コンテンツを制作する事が大事です。
タイプ1=これから遊ぶゲームを探している人

今まで遊んでいたゲームに飽きるか、完全クリアを果たし、 別のゲームを探している人を閲覧者のターゲットに据える場合、 この人達のニーズにマッチングするのは、攻略の詳しい情報ではなくレビュー記事です。 そのゲームはおもしろいか、おもしろくなかったか? と言う評価と、 オモシロかったのなら、何がどうオモシロかったか? と言う評判を求めています。

未だプレーヤーにはなっていない人が対象なので、 この人達へのご案内は厳密に言うと、 特定タイトルの関連サイトの仕事では有りません。 DVDで提供されるパッケージソフトの紹介は雑誌やパンフレットで読めるし、 ダウンロードゲームならベクターや、 大量のゲームタイトルを紹介しているリンク集型のサイトを訪問するのが、一番便利なので、 自分が好きなゲームの紹介をしたい場合は、こういった場所でレビューや感想を投稿した方が、 多くの人の役に立って読まれる事になります。図表を多用した詳しい紹介を行なう場合は、 自分のサイトに記事を置く必要がありますが、まずこれらの紹介サイトにレビューを載せ、 そこにURLを貼って自分のサイトに閲覧者を誘導する事になるでしょう。 関連サイト全体のトップページは、既存のプレーヤーさんを対象に作っているはずなので、 レビューのお客さんはサイトトップに誘導するのではなく、 レビュー記事のページに直接リンクを貼って誘導すると良いでしょう。

逆に既にプレー中の人には、見せても仕方が無いコンテンツです。 詳しい攻略情報を求めている人に、あっさりしたレビューや感想記事を見せてしまうと、 失望して二度と来なくなる恐れもあるので、むしろトップページでは紹介しない方が、 得策かも知れません。あくまで新規プレーヤー専用のコンテンツである事を断った上で、 「お友達を誘う時に利用して欲しい」と言ったメッセージを添えて置くと、 誤解されずに済むかも知れません。


タイプ2=ゲームソフトを入手した直後の人

ネタバレにつながる内容は見たくない人も多いハズなので、こういったネタを含む場合、 目立つ場所で明記して、一通りプレーしてから、もう一度来て貰える様に、 お願いしておきましょう。 メーカーゲームの場合、最初からシッカリした操作マニュアル等が付いていますが、 フリーゲームの場合、制作者はそこまで手が回っていない事も多い様です。 初心者向けのガイドやチュートリアルがあれば、喜ばれるでしょう。 コンピューターを動かすプログラムのスクリプトを書く事と、 プレーヤーを対象にした日本語の文章をわかりやすく書く事は、 本来、別の分野の専門家の仕事です。自信がある人は挑戦してみると、 本家より良い物が作れるでしょう。

関連サイトを自分で検索したり、他のサイトから相互リンクを辿って来る人は、 既にある程度ゲームをやり込んでいる場合も多いでしょう。 この人達に初心者用向けのコンテンツを見せても意味が有りません。 初心者の人だけを上手く自分のサイトに誘導しないと、 意味が無いコンテンツので、宣伝にも特別な経路が必要です。 制作者が運営する本家サイトや、タイプ1の人を対象にしたページから、 上手く誘導できるかどうかがポイントになるでしょう。


タイプ3=攻略に行き詰まっている人

特にRPGやSLGの場合、 攻略の途中で行き詰まってインターネットの情報を探し始める人がいるでしょう。 市販の攻略本に詳しい情報が載っている場合は、自分のサイトで扱っても意味がありませんが、 フリーゲームの中には、難易度が高く攻略本も無い作品が有りますから、 これらの情報は扱い甲斐があります。ほとほと弱って、 困っている人が対象ですから、サイトのタイトルにハッキリ「○○の攻略情報」 や「○○の質問コーナー」の様な、そのものズバリの言葉を入れて、 わかりやすくアピールすれば、飛び付いてくれる閲覧者がいるハズです。


タイプ4=やり込み派・ネトゲプレーヤー

既にゲームを一度クリアした人や、ネットワークゲームのユーザー等、 一つのゲームを長く楽しんでいる人を対象にする場合、扱うコンテンツは、 それだけ高度な物や個性的な物が要求されます。関連サイトを自分で作ろうと言う人は、 自分自身がこのタイプに当てハマッているはずなので、 自分が読みたいと思う様なコンテンツが提供できれば合格です。 タイプ2や3の人を相手にする場合と違って、あからさまなタイトルを付けるより、 「わかりやすさ」+「何かな? と思わせて期待させる様な謎めいたタイトル」を付けて、 アピールすれば良いと思います。筆者のサイトも主にこの層を狙っています。

関連サイトの管理人さんにとって、最も相手にし甲斐のある読者ですが、 人数は限られてしまいます。同じ人が何度も来てくれるサイトを目指すしか有りません。 しかし原則として一度読んでもらったコンテンツが、同じ人に繰り返し読まれる事はありません。 やり込み派プレーヤーさんを相手にしているからと言って、 関連サイトにも何度も来てもらえるとは限りません。 サイトに余程詳細な情報がぎっしり詰まっていない限り、 相手も既に知っている情報ばかりになるでしょう。 一度読んだ人のリピート訪問を意識する場合、 古いコンテンツは全て戦力外と思った方が良いかもしれません。 更新の頻度に限りがある個人運営のサイトにとっては辛い所です。

新規プレーヤーの人が、やり込みプレーヤーさんに進化すると、その度にターゲットは増えますが、 一方で引退する人も多いはずですから同じ事です。 個性で勝負する自信がない場合、 Wikiやレンタル掲示板を主体とした集団執筆対戦を考えた方が、無難かも知れません。

個人運営のサイトの更新頻度が低い事は、閲覧してくれる人も折込み済みです。 「コマめに見に行っても、中身は変わっていないだろう」という前提で、 見ているはずなので、大きな更新をした時は、その度に本家サイトのBBS等に行き、 宣伝するのが良いと思います。

過去に来た事のある閲覧者をターゲットにするなら、 トップページのなるべく目立つページに「What's New」や「更新履歴」の欄が必須です。 サイト内の深い階層にあるページだけ更新しても、 更新した事に気付いてもらえない可能性が大です。

また更新した個所には、なるべくトップページから直接ジャンプ出来る様に、 直接リンクを貼ると良いでしょう。 「○○コーナーの○○の中の○○の部分を更新しました」と言うお知らせをしても、 前に見たページを通過してから、次のページに進んでもらおうとしたら、 閲覧者は途中で脱落する事があります。Webデザインの世界では、 「トップページから3回クリックが必要な場所は、アクセスが半分に減る。 見せたいコンテンツには、できるだけショートカットでジャンプしてもらう」というのが、 定石になっているので注意しましょう。



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《企業向けのメッセージ?》

各種のレビューサイトの投稿を見ていると、 肯定的な意見だけでなく否定的な発言も、結構多く投稿されています。 嫌いなら何も書かなければ良さそうな物ですが、内容を読んでいると、 「○○シリーズの前作のファンなのに、今度のはイマイチ」という風に、 基本的には関心の高い人が投稿している例も多い様です。 肯定・否定を問わず、そこに書かれている発言は、 全ての購入者の感想を代表しているワケでは有りませんが、 この種の口コミ情報は、ブームの火付け役になったり、 企業に新たな戦略を思い付かせるキッカケになる事も有るので、 丹念に読んだり、投稿しているとオモシロイかも知れません。

ところで、アマゾン.comのアフィリエイト広告についてのレビューです。 下の様なハードウェアだけでなく、ゲームソフトも紹介したいのですが、 PCソフトや、ゲームソフト全体を選ぶとリンク先のサーバーにXXX指定の作品が混じっていて、キチンと除外指定できないため、 自分のサイトに勝手に表示されてしまいます。 閲覧者中のご本人はあまり気にしないと思いますが、学校やご両親のいる部屋のパソコンから、 アクセスする人もいるので、この程度の事でアクセス制限(自動・手動・口頭注意を問わず) を掛けられたら、せっかくのコンテンツが台無しです。 そのためにソフトウェアカタログへのリンクを断念しているゲーム関連サイトの管理人さんは、 かなりおられるはずですが・・。






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