このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。 インテックスはこちらです。
場合によっては「興味が無い人は見なくていいよ」と言う居直りもアリなのが、 趣味のサイトです。アクセスカウンターの数字が回れば、何でも良いワケではなく、 共感したり、面白いと思ってくれる人が増えてくれないと、意味がありません。 かと言って、誰も見てくれなくても寂しいのが趣味のサイトです。 閲覧者の獲得に当たっては、コンテンツの目的によって、「量」×「質」の バランスを考える事になります。
この辺のバランスの考え方は商用サイトでも同じです。 一つは量を優先する発想。100人中1人が商品を買ってくれる場合、閲覧者が1000人になったら、 購入者は10人になると言う考え方で、あちこちに広告を出します。 質を優先する場合、100人中1人より、10人が買ってくれる様な商品を開発する努力を優先したり、 サイト内で丁寧な情報提供をする事に力を入れます。 何度も買い物に来てくれる固定客を、少数で良いから確保したい場合と、 1回コッキリのお客さんで良いから、大勢の人に来てもらいたい場合があります。 商品の特徴やサイトの目的によって、いかに効率良く集客して売上に結び付けるかを考えるワケです。
ケームの関連サイトに「お買い上げ」はありませんが、 中身を熟読しておもしろいと思ってもらえたり、攻略や対戦に情報を活用してもらえたら成功ですね。 トップページをチラッと見て他所へ行ってしまう場合は、冷やかしのお客さんです。
ゲーム作品の関連サイトの場合、対象のゲームがメーカー製のメジャータイトルなのか? フリーの同人ゲームなのか? メーカーやゲーム作家はユーザー交流について、 どんなポリシーを持っているか? によって、この辺りの考え方は変わって来ます。
まずメーカー製のメジャータイトルの場合、メーカーは関連サイトでネタバレ情報が提供されたり、 作品や企業に否定的な発言が行われる事を好まないので、ユーザー同士が活発に交流する事は認めても、 特定の非公式サイトを応援してくれる事は少ないと思います。 攻略サイトを作ったからリンクを張って欲しい、とお願いしても採用されない可能性が高いです。 その代わりプレーヤーも大勢いるので、やり方次第で大量の閲覧者が獲得できるかも知れません。 この場合は「量」の獲得にチャレンジする事になります。検索エンジンでの上位表示を目指したり、 同じ様なコンテンツを扱うサイトのオーナーさんに、一軒ずつメールを送り、 相互リンクをお願いする事になるでしょう。
フリーウェア作家が開発した、いわゆる同人ゲームはその逆です。 知名度が低くプレーヤーの数にも限りがあるので、閲覧者の絶対数もすぐ頭打ちになります。 しかし制作者やプレーヤー同士の結束が固く、作品は皆で育てようという雰囲気があるので、 ゲーム作者の本家サイトにお願いすると、致命的なネタバレや改造の話題を扱っていない限り、 快くリンクを張ってもらえるはずです。 書店に行っても公式ガイドブックの様な物はなく、プレーヤーは情報に飢えているので、 閲覧者は関連サイトの隅々まで目を通してくれるでしょう。
ゲーム作家本人が運営する本家サイトは、全プレーヤーの総本山ですから、 ここで宣伝できれば、大半のプレーヤーさんに、自分のサイトを知ってもらえます。 関連サイトの閲覧者が、プレーヤーの絶対数を上回る事はありませんから、 それ以上の宣伝には、あまり意味がありません。 一人一人のプレーヤーから、より強い支持が得られる様にするため、 中身の充実に全力を注ぐ事になります。
尚フリーゲームでもユーザー交流には力を入れない作家さんもいます。 質問やバグ報告が上がっても、対応するヒマがない作家さんは、 リンク依頼を書き込むBBS等の窓口自体を設けていません。 この場合は恐らくバージョンアップも行われませんし、一度プレーして飽きた人は、 すぐ他のゲームをプレーする事が前提となるため、 関連サイトを開設しても閲覧者はいないと思います。
「ゲーム関連サイトを作ろう」の目次に戻る 前のページへ 次のページへ
言うまでも無い事ですが、ゲーム関連サイトを作るなら、 自分が一番好きなゲームを対象にするべきです。 しかし取り上げてみたいゲーム作品の候補が複数ある場合は、 なるべく運営しやすいタイトルを選ぶと良いでしょう。 (複数のタイトルを取り上げたら、 テーマがバラバラになって中途半端なサイトになります)。 閲覧者を獲得しやすいのはWindows用のゲームです。 プレイヤー全員の目の前にパソコンがある事がわかっているからです。 家庭用ゲーム機のメジャータイトルの場合、市販の攻略本やゲーム雑誌が既に出回っている上、 年少者の中には必ずしも自由にパソコンが使えない人もいるので、 個性的なコンテンツを作ったり、宣伝するのは意外に大変かも知れません。 しかしプレーヤーの絶対数が多いので、上手く行けば凄い反響も期待できます。