ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


11.正しい呪文の唱え方 〜宣伝コピー


機能するバナーと、しないバナー

皆さんはサイトの「宣伝」と言うと何を思い付きますか、 単に「バナーを作って相互リンクを貼る事」とお考えの人も多いのでは無いでしょうか。 これはこれでアクセスを増やすキッカケになるかも知れません。 特にメジャータイトルを扱う場合、制作会社もリンクを貼ってくれないし、 YAHOOやGeogleで検索しても、自分のサイトはずーっと後ろの方にしか表示されないとなったら、 相互リンクを介してサイトの存在を多くの人に知ってもらうのは必須でしょう。 しかしコレだけでは問題があります。自分のサイトを紹介してくれる相手が、 サイトの特徴を捉え、シッカリ伝えてくれるとは限らないからです。

自分がWebサイトを閲覧している時の事を思い出して下さい。 「相互リンク」と書かれた所をクリックしたら、色とりどりのバナーがズラッと並んでいる。 ただソレだけ・・という場合、上から順番に一つか二つクリックしてみて、 それぞれのサイトトップを調べ、つまらなかったら「後はそのうちヒマな時に・・」 と言う事で忘れ去ってしまいます。広告の役割は「お客さんに特徴をお知らせする事」です。 バナーでもよくできたものは、特徴をハッキリ伝えるコピーが入っていますが、 難しい横文字のサイト名があって、バックに模様が付いているだけのバナーは、 「広告」として機能しません。企業の場合は「SONY」の様な「ロゴマーク+イメージ映像」 のみの広告をTVで放映したり、日本中に看板やポスターを付けたりする 「ブランド認知(とにかく会社名だけ覚えてもらう)」のための広告を展開する事もありますが、 名前を触れて回るだけの広告なら、毎日毎日、 一日に何度も目に入るくらい徹底しないと、覚えてはもらえません。

TVの宣伝でも最近は「ジャパネットたかた」の様に、特徴をシッカリ伝える物が主流です。 Webは一方的に押し付けられる広告を見るだけでなく、自分が欲しい情報を主体的に選ぶために、 閲覧するものですから、特徴がわからない広告や宣伝は無意味です。 逆に言うとあなたが作るWebサイトには、一言で表現できるようなわかりやすい目玉が無いと、 宣伝も思い通りには行かないと言う事です。明確な特徴と素敵なバナーが、 セットで用意できれば理想ですが、ズボラしたい人は(筆者はいつもズボラ)、 サイトのコンセプトを考える方を優先しましょう。バナーを作るのは後回しです。 (筆者は永久に後回しにしそうな気配もあって、ヤバイ雰囲気ですが。)


恥ずかしい宣伝

「デッキの秤」は、今のところゲーム制作者が運営する 「本家サイト」一本に絞って宣伝を行なっています。 もっと色んな事をやった方が良いかもしれませんが、 アレもコレもと欲張ったら続かない気がするので、確信犯でズボラをしています。 もちろんコレも無闇やたらにサイト名称を連呼するだけなら、逆効果で終わりかねません。 例えばこんな宣伝は最悪です。

「ぼくホームページを作りました。名前は"デッキの秤"って言います。 URLは"http//・・・・"です。みんな見て下さい。」

「一体どんな恥ずかしいサイトなのか見てやろう」と言う事で、 その時だけ閲覧者が増える事はあるでしょうが、 こういう宣伝文句を書く人は「ある事」を考える視点が抜けているので、 多分サイト本体もつまらないと思います。 帰り際に掲示板を荒らすのを勘弁してもらえたら良い方です。せっかくサイトを作ったり、 更新を行なったのに、宣伝を積極的にしない人もいますが、 恐らくこの様な独り善がりな宣伝になってしまうのを、 避けたい為に気持が引くのではないでしょうか?

この宣伝文句は、どこが悪いのでしょう? この人に欠けている「視点」とは何でしょう? 「ぼく」を「私」に直したら大人っぽく見えるでしょうか? 「私ホームページを作りました。名前は・・・です。みんな見て下さい。」?? そんな事は全然関係有りません。くれぐれも形から入らない様に。 一番の問題は「閲覧してくれる人のメリットを考えた」形跡がない事です。 個人日記ならともかく、テーマを持ったサイトを人目に触れさせて宣伝する以上、 「こういう人のこういうニーズを満たしたい。役に立ちたい。 楽しんでもらいたい。」と言う動機が必要です。 それこそがWebサイトと広告のコンセプトなのです。 これが欠けたまま「見て、見て、カッコいいでしょ」と言う宣伝を押し付けられると、 誰だって不快に感じます。


魔力を宿す真実の言霊

ではどんな宣伝が良いかと言うと、例えば筆者の場合はこんな風にしました。

「皆さんのデッキには、ユニット・カードが何枚入っていますか? デッキに含まれる全カードのCP値合計はいくらですか? デッキのバランスを評価する時、"軽い"とか"重い"と言いますが、 デッキに含まれるカードのCP値を合計すると、量的な単純比較が可能です。 バランスのチェックが簡単にできると"こんなハズじゃなかった" という後悔が減って・・・・・。そのためにこんなサイトを作りました。URLは・・」

「しっかり宣伝しましょう」なんて言っいる割に、やっている事は、 またしてもズボラです。トップページの文章を丸ごと本家サイトのBBSにコピペしただけです。 でもそれでイイと思っています。筆者は「どんな人の、何の役に立ちたいか」という事を、 サイトトップに掲げました。だから同じ内容を然るべき場所で「お知らせ」しただけです。 宣伝の本質は「どんな人の、何の役に立つのか」、それを求めていたり、 楽しんでくれそうな人に「お知らせ」する事です。事実筆者の場合は、このコピペ1回で、 即、ちゃんとした手応えがありました。



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《プロのバナーを
参考にしよう》

下の広告はこの同じ位置に、何度か貼ってきたFC2社のアフィリエイトです。 皆さんに気付いて戴きたいのは「簡単収入」「無料レンタル」「作家になるなら」 と言った、サービスの特徴やユーザーへの呼び掛けが常に優先されている点です。 「FC2」と言う会社の名前は、 これらの「特徴」コピーとセットで表現されている事に注意しましょう。 こうなっていないバナーは「広告」として機能しません。 単なる「模様付きの表札」で宣伝はできません。








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