このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。 インテックスはこちらです。
「デッキの秤」のメイン・コンテンツは最初の立ち上げの時から、 ほとんど変わっていません。そのため立ち上げ直後は、たくさん投稿を戴いたBBSも 現在はチラホラとしか投稿が・・。これはもう仕方ないですね。個人運営の趣味のサイトなら、 こうなる事は最初からある程度、覚悟しておくべきでしょう。
それでもユーティリティツールに機能追加や、バグ修正が必要だった時は、 平均半月に1度くらいのペースで、そっちだけ更新していましたが、 元々シンプルなツールなので、そろそろ完成です。ゲーム本体の方で、 パラメーター修正等のちょっとしたバージョン・アップがあっても、ユーザーさんが自分で、 アップデートできる機能を搭載してしまったので、カードそのものの増量など、 本体に大きな変更が加わらない限り、筆者の方はヒマです。
前章でも書いた通り「ゲーム関連サイトを作ろう」は、 幅広い告知をしないと、コレというレスポンスが期待できないネタなので、 SEO対策や相互リンク先の開拓等をする必要があるでしょう。 そうなったら「読み物」としての機能だけでなく、 ノウハウ資料として読みやすくするため、 重点項目を箇条書きやチャートにマトメる必要も出て来そうです。 散文コラムの制作と違って、コンテンツの総量が余り増えない割に、 時間のかかる作業が中心になります。 ただでさえマイペースでやっているのに、こんな事に時間を取られ始めたら、 閲覧者の方に楽しんで戴く新ネタの供給が、完全に止まります。 Webサイトは自転車と同じで、立ち止まったら廃れる宿命を負っているので、 頭の痛い問題です。
何とかして、集団参加型に持ち込めたら楽なのですが、 「デュエル・オブ・レジェンド(略称=DoL)」の関連サイトは既に複数あるので、 単に「掲示板で交流して下さい」と言っても、誰も来ないでしょう。 こちらから何か魅力的なテーマや企画を打ち出し、 興味を持った人が乗って来る様な「仕掛け」「アイデア」が必要です。 とりあえず、またマイペースでボチボチ考えます。
ところで「目標を明確にして狙いを絞ろう」なんて言ってる張本人が、 なぜDoLプレーヤー以外の層がターゲットに含まれる様な、こんなコラムを書いたんでしょうね? 実を言うと「デッキの秤」を制作した管理人の動機は、むしろこのコラムにあります。
勘の良い方は既にお気づきだと思いますが、ここで取り上げたWebサイト制作の考え方は、 コンピューターゲームの関連サイトにだけ当てはまるものでは有りません。 筆者がお伝えしたかったのは「Webサイト制作」を「目的」ではなく、 自分のアイデアや考えを発表する「手段」と捉える全ての方へのメッセージです。
「ホームページの作り方」を取り上げた資料は、世の中にたくさんありますが、 その多くは技術者が書いた「HTMLの編集の仕方」の解説であったり、 商用サイトのマーケティング手法の紹介です。せっかくパソコン一つあれば、 無料サーバーを借りて、誰でも自分のメディアを持ち、 メッセージを発信できる時代になったのに、適切な解説資料に巡り合っていない人が、 借り物素材で画面を埋め尽くし、 「僕のホームページができました」なんて言っているケースがたくさんあります。
特に中高生くらいの人に、このパターンが多いのは残念でなりません。 高齢者の方が老後の楽しみて、パソコンの練習をしているなら別ですが、 若い人には不器用でも良いから、 その人にしか発信できないメッセージやアイデアが、 もっとあるだろうと思うのです。 「ぬりえ」や「ペン習字」のお手本を仕上げて、 「僕の作品です」という人はいませんね。年賀状に使う干支のイラストの様な儀礼的な物は、 そうやってゴマカして置くのも賢いやり方ですが、Webサイトでコレをやって 「自分のホームページ」と呼んでしまう人がいるのは、 部品専用の「イラスト素材」の意味をはき違えています。
HTMLのコーディングには決まった仕様があるので、 入門書などの解説通りに正しく「人マネ」しないと、望んだ結果にはなりません。 技術学習が主目的の時はカタチから入った方が良いでしょう。 またプログラミング学習等の時も、本に載っているサンプルコード等を、 自分で打ち込んで動かしてみたりします。 でもこれはクリエイティビティとは別の事です。 そのままサーバーにアップして「できました」と言って紹介しても、コレは単なる「複写」です。
最近はブログの普及のお陰で、執筆者の技術学習の負担は随分減りました。 ある程度年齢が進むと、こういったものを賢く利用する人が増えますが、 「日記」の概念に縛られて、テーマを絞りきれない人も多い様です。 筆マメで文章力のある人程、毎日いろいろなテーマで日記を埋める事ができるので、 目的意識を持って情報探索する読者を、獲得し難い内容になってしまいます。
しかし個人でしっかりしたサイトを作っている人も大勢います。 コンテンツ作りの工夫を主とし、HTML等の学習を従とする適切な取り組み方は有るのですが、 ノウハウは、それぞれのサイトオーナーさんの頭の中にあって、一般向けに紹介されていません。
「デッキの秤」は若い人の関心が高いコンピューターゲームを題材に、 筆者が「個人サイトのあり方」を考え直すために、自分で作ってみた実験室です。 実際にやってみてどうだっか? メイキングのプロセスをご紹介したのが「ゲーム関連サイトを作ろう」です。
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