ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


16.管理人の野望 〜あとがき


量と質の両立

「デッキの秤」のメイン・コンテンツは最初の立ち上げの時から、 ほとんど変わっていません。そのため立ち上げ直後は、たくさん投稿を戴いたBBSも 現在はチラホラとしか投稿が・・。これはもう仕方ないですね。個人運営の趣味のサイトなら、 こうなる事は最初からある程度、覚悟しておくべきでしょう。

それでもユーティリティツールに機能追加や、バグ修正が必要だった時は、 平均半月に1度くらいのペースで、そっちだけ更新していましたが、 元々シンプルなツールなので、そろそろ完成です。ゲーム本体の方で、 パラメーター修正等のちょっとしたバージョン・アップがあっても、ユーザーさんが自分で、 アップデートできる機能を搭載してしまったので、カードそのものの増量など、 本体に大きな変更が加わらない限り、筆者の方はヒマです。

前章でも書いた通り「ゲーム関連サイトを作ろう」は、 幅広い告知をしないと、コレというレスポンスが期待できないネタなので、 SEO対策や相互リンク先の開拓等をする必要があるでしょう。 そうなったら「読み物」としての機能だけでなく、 ノウハウ資料として読みやすくするため、 重点項目を箇条書きやチャートにマトメる必要も出て来そうです。 散文コラムの制作と違って、コンテンツの総量が余り増えない割に、 時間のかかる作業が中心になります。 ただでさえマイペースでやっているのに、こんな事に時間を取られ始めたら、 閲覧者の方に楽しんで戴く新ネタの供給が、完全に止まります。 Webサイトは自転車と同じで、立ち止まったら廃れる宿命を負っているので、 頭の痛い問題です。

何とかして、集団参加型に持ち込めたら楽なのですが、 「デュエル・オブ・レジェンド(略称=DoL)」の関連サイトは既に複数あるので、 単に「掲示板で交流して下さい」と言っても、誰も来ないでしょう。 こちらから何か魅力的なテーマや企画を打ち出し、 興味を持った人が乗って来る様な「仕掛け」「アイデア」が必要です。 とりあえず、またマイペースでボチボチ考えます。


管理人の隠された野望

ところで「目標を明確にして狙いを絞ろう」なんて言ってる張本人が、 なぜDoLプレーヤー以外の層がターゲットに含まれる様な、こんなコラムを書いたんでしょうね? 実を言うと「デッキの秤」を制作した管理人の動機は、むしろこのコラムにあります。

勘の良い方は既にお気づきだと思いますが、ここで取り上げたWebサイト制作の考え方は、 コンピューターゲームの関連サイトにだけ当てはまるものでは有りません。 筆者がお伝えしたかったのは「Webサイト制作」を「目的」ではなく、 自分のアイデアや考えを発表する「手段」と捉える全ての方へのメッセージです。

「ホームページの作り方」を取り上げた資料は、世の中にたくさんありますが、 その多くは技術者が書いた「HTMLの編集の仕方」の解説であったり、 商用サイトのマーケティング手法の紹介です。せっかくパソコン一つあれば、 無料サーバーを借りて、誰でも自分のメディアを持ち、 メッセージを発信できる時代になったのに、適切な解説資料に巡り合っていない人が、 借り物素材で画面を埋め尽くし、 「僕のホームページができました」なんて言っているケースがたくさんあります。

特に中高生くらいの人に、このパターンが多いのは残念でなりません。 高齢者の方が老後の楽しみて、パソコンの練習をしているなら別ですが、 若い人には不器用でも良いから、 その人にしか発信できないメッセージやアイデアが、 もっとあるだろうと思うのです。 「ぬりえ」や「ペン習字」のお手本を仕上げて、 「僕の作品です」という人はいませんね。年賀状に使う干支のイラストの様な儀礼的な物は、 そうやってゴマカして置くのも賢いやり方ですが、Webサイトでコレをやって 「自分のホームページ」と呼んでしまう人がいるのは、 部品専用の「イラスト素材」の意味をはき違えています。

HTMLのコーディングには決まった仕様があるので、 入門書などの解説通りに正しく「人マネ」しないと、望んだ結果にはなりません。 技術学習が主目的の時はカタチから入った方が良いでしょう。 またプログラミング学習等の時も、本に載っているサンプルコード等を、 自分で打ち込んで動かしてみたりします。 でもこれはクリエイティビティとは別の事です。 そのままサーバーにアップして「できました」と言って紹介しても、コレは単なる「複写」です。

最近はブログの普及のお陰で、執筆者の技術学習の負担は随分減りました。 ある程度年齢が進むと、こういったものを賢く利用する人が増えますが、 「日記」の概念に縛られて、テーマを絞りきれない人も多い様です。 筆マメで文章力のある人程、毎日いろいろなテーマで日記を埋める事ができるので、 目的意識を持って情報探索する読者を、獲得し難い内容になってしまいます。

しかし個人でしっかりしたサイトを作っている人も大勢います。 コンテンツ作りの工夫を主とし、HTML等の学習を従とする適切な取り組み方は有るのですが、 ノウハウは、それぞれのサイトオーナーさんの頭の中にあって、一般向けに紹介されていません。

「デッキの秤」は若い人の関心が高いコンピューターゲームを題材に、 筆者が「個人サイトのあり方」を考え直すために、自分で作ってみた実験室です。 実際にやってみてどうだっか? メイキングのプロセスをご紹介したのが「ゲーム関連サイトを作ろう」です。


(END)



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