ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


15.次なる戦いの指針 〜反響の評価と対策


「量」×「質」再び

ところで私のサイトって閲覧者の皆さんから、 どう思われているんでしょうねー? とっても気になります。お読み戴いている皆さんの中にも、 既に自分のWebサイトやブログをお持ちの方は、 いらっしゃるハズですが当然気になりますね。

ここで大切なのは「どう思われているか?」という以前に、 「そもそも自分はどう思われたかったのか?」という目標が明確になっている事です。 100mのスプリント競争と、42.195kmのフルマラソンでは勝者が違います。 世界選手権での優勝を目指している場合と、 市民マラソンで自己記録更新を目指している場合も、勝利条件は変わります。 単に「私はかけっこが早いか?」という漠然とした疑問に答は有りません。 明確な目標も無いのに反響についてアレコレ考えでも、 単なる自意識過剰です。しかし目標を明確にして達成状況をチェックし、 次回の反省に活かす積りなら、気にした方が良いでしょう。

販売目的の商用サイトなら、目標も達成状況も売上金額で量れるから簡単です。 世界チャンピオンを目指している時も、簡単がどうかは別として、白黒は付けやすいです。 目標設定が結構難しいのは市民マラソンの場合です。 自己評価の基準は上げ過ぎても、下げ過ぎてもキリがありませんが、 だからと言って何も決めないと、更新の時「これから何をどう改善するか?」 という課題が見えないので、ネタが決め難くなります。 反響の評価の基準は管理人さんによって、一人一人みんな違うと思いますが、 「9章 閲覧者獲得」でご紹介した 「"量"×"質"」で分解する視点は、 どんな場合も共通化できると思いますので、筆者の場合はどうしているか、 ご紹介します。


サイト全体のポリシーの評価

筆者のサイトは全体に長文コラムが中心です。内容は充実させたいが、 演出には懲りたくない。自分自身が長い文章をマトめるのが得意。 等の理由です。長文を読む事や、理屈っぽいのが苦手という人は、 閲覧者から除外されますが、影響は殆ど感じません。「活字離れ」とか言うのは、 30才代以上の人ですね。年寄りほどテレビの映像しか観ない人も多いですが、 若い人の方がWebサイトの閲覧やメールのやり取りを通して、 文章力も読解力も優れているから、関係無い様です。


「デッキの秤」のメインコンテンツの評価

「デュエル・オブ・レジェンド(略称=DoL)」と言うカードゲームの、 デッキ全体の総MPや、パラメーターを集計する発想を提案する解説文です。 サイト設置直後から、多くのプレーヤーの反響を戴いています。 「質」はサイトオープン直後にBBSに戴いた反響から 「合格」と判断。「量」は(プレーヤー全員の数)/(アクセスカウンターの周り具合) から判断する事になります。 プレーヤー数と言っても、ゲームソフトのDL総数とプレー中の人の実数は違うので、 解釈は難しいですが、体感的に合格。 同じゲームタイトルを扱った他の関連サイト様にも、 カウンターが付いている所は多いので、それらと比較する手も有りです。


メインコンテンツを読んだ人に使ってもらうユーティリティ

メインコンテンツと同じ基準で「量」は合格と判断。 「質」の方は公開後しばらくしてから、BBSにいくつかの改善要望が出ました。 「こうだったら良いな」と言うアイデアレベルの提案なら、 「使って戴いている証拠」と好意的に捉えて良いと思います。 しかし機能を特定して「ここをこうして」と言う意見が出た場合は、 事実上の「不満」と捉えた方が良いでしょう。

BBSに改善の要望を投稿した人の背後には 「同じ意見や不満を持つ人が何倍もいる」と考えるのが、 「質」の評価の鉄則です。その人達全員を相手にする積りで、 キチンと対応するのが良いでしょう。やり取りはみんなが見ています。 1対1の応答でも「公開討論」と同じですから、やり取りは常にフェアです。 いい加減な対応はしない方が良いでしょう。


コラム「DIN様を量ろう」の反響

「DIN様」と言うのは「DoL」をプログラミングした制作者さんの事です。 公開当初はプレーヤーの「SNS」に掲載していました。 そこでは「質」の面で会員の方から、評価を戴いていました。 書いた目的はヒマつぶしやSNSの盛り上げでしたが、 そのSNSは結局のところ会員が20名程度から増えず、後に閉鎖されたので、 そういう意味では失敗です。自分でオープンな場所にブログを立ち上げて、 キチンと宣伝していたら、閲覧者数はどうなっていたか??? もう、わかりません。 最初の公開時にちゃんと宣伝しなかったからと言って、 今さら古いネタの事で騒げないし、こうなってしまうと、もう評価確認の手段が無かったりします。 サイトアップのやり方にはメリハリを付けないと、 あとあと反響評価が難しくなりますね。


このコラム「ゲーム関連サイトを量ろう」

閲覧者のターゲットは変則的な2段構えになっています。 第1のターゲットは、今まで「デッキの秤」を閲覧した事がある方。 第2のターゲットは、他のゲームの関連サイトを作ろうと思っている方全般。 本当は完全に分離した方が良いのですが、 第2のターゲットを狙っていく上で不可欠となる「DoLプレーヤーさん以外への、 アクセス増加対策」は、今のところ、ほとんどやっていないのが実情です。 相互リンクの相手先を開拓したり、バナーを作ったり、 と言う作業を根気良く続ける必要があるので、全ての原稿がアップできたら、 少しずつやるしか有りません(ちょっと面倒くさいな)。

この原稿を制作している現時点では、 「DoL」のプレーヤーの皆さんの反響はなかなか良い様です。 連載の途中で冬休みを間に挟んでいるため、影響の見極めが難しいのですが、 おもしろくなければ、いくら宣伝しても、 連載の回を重ねる毎にアクセス数が先細るはずです。 特にそういう事も無いので、少なくとも気軽な読み物として、 お楽しみ戴けていると判断しています。 チャットで応援して下さる方もいましたので、反響はまずまずです。

一方、BBSに意見や質問が投稿されたりするか? と言うと、 その種の突っ込んだ反応はありません。 コンスタントにカウンターが回っている割に、 BBSでの反響は皆無なので、筆者自身がインデックスに書いている通り、 「息抜きの読み物」以上にもなり得ていない様です。 そういった反響を得るには、今まさに自分のWebサイトを立ち上げつつある人を、 何人も読者に獲得する必要があるでしょう。 かなり広範なサイト宣伝を行なわない限り、 無理が有りそうなので、今後の課題の一つです。


優柔不断はケガの元

尚、これらの反響確認や「反省」は、 あくまで「次の手」のために行うものです。 いくらWebはリアルタイムで更新できると言っても、やりかけの作業の方針には一貫性が必要です。

「ゲーム関連サイトを作ろう」の場合、 週1〜2回の更新ペースをずっと守って来ましたが、 実は連載開始の時点で、大部分の下書きを終えています。 連載途中で少々サボっても更新ペースが途中で崩れる事が無い所まで充分逃げ切ってから、 スタートの宣言を出しました。 最初にこういうネタを思いついて、メモを作り始めたのは覚えていないくらい前です。 連載形式でサイトアップの直前にやる作業は、最終チェックだけなので、 反響を確認しながら内容を大幅に変更するのは難しかったです。 文章はその都度作っても別に構わないと思いますが、全体的な方針については途中で悩んだところで、 大幅な変更は出来ません。そんな事をしたら支離滅裂になります。

「反省」はあくまで「次の企画」のために行うもので、 やり掛けた事は途中で方針を変えると言っても難しいので、 一度自分で決めた事は腹を括り、最後までやり遂げるしか有りません。



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《世代別ゲーム嗜好》

アメリカの市場調査によると、成人ゲーマーはパソコンを使ってゲームを楽しみ、 ティーンは家庭用ゲーム機で楽しむ傾向があるという事です。そう言われて見れば、 そうかも知れません。ゲーム関連サイトを作るなら、やはりパソコンで動く作品を取り上げた方が 有利だと思いますが、この場合は読者の年齢を高めに想定しても良い様です。 また別の調査では、ゲーム時間が短い人ほど情報源は攻略本など市販の物が中心。 長い人ほど、Webを使ってユーザーが制作する攻略サイトを自分から探しに行く傾向が高い。 と言うレポートも見た事があります。初心者向けの単純なネタバレより、 やり込み派のプレーヤーさんを対象にしたコンテンツが良い。という事かも知れません。












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