ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


12.魔法の有効期限 〜宣伝の効果


宣伝直後はパワー全開

Web上では無限の情報と、大勢の閲覧者が出会いを繰り返しています。 しかしこの出会いはランダムに発生するワケでは有りません。 閲覧者はより新しい広告や宣伝に沿って移動しています。

一人一人の閲覧者は、あまりこの事を意識していないと思います。 欲しい情報は自分の「お気に入り」の中から選ぶ事も有れば、 YAHOOやGeoglで検索する事もあり、広告や宣伝はキッカケの一つに過ぎないと、 考えているでしょう。しかしサイトを管理している側から見れば、 自分のサイトの閲覧者は宣伝を行なった直後だけ普段の何倍も急増し、 3日〜1週間くらい経つと、元通りになります。閲覧者の大半は、 その期間にのみ集中しており、極論すればWebサイトなんて、 宣伝を打った直後だけ開設し、3日経ったら次の宣伝をするまで閉鎖しても 変わらないのではないか? とさえ思われます(そんな極端な事をしても皆が不便なだけなのでしませんが)。

宣伝の有効期限は、その宣伝がリンク集やBBSの上の方に有る間ずっと続く様です。 筆者の場合は今のところ、「デュエル・オブ・レジェンド(略称=DoL)」 のプレーヤー以外に向けたアクセス増加対策を全くやっておらず、 宣伝は「DoL」制作者の本家サイトに設けられた「交流BBS」でしか行なっていない為、 却って効果を把握しやすいのですが、 自分で投稿した宣伝文句がBBSの一番上に残っているうちは、ずっと反響が続きます。 「DoL」はフリーゲームとしてはかなり有名で、 過去バージョンも合わせたベクターのDL総数は何万もの数になっていますが、 常時プレーしていて、そこのBBSにアクセスする人の実数は、 多分一晩に100〜200人位と見積もっています(確かめた事はありません)。 それでも投稿がBBSの一番上にある間は、一晩に10〜60人のアクセスがあるので、 すごい確率でアクセスを戴いている事になります。 更新も宣伝もしていない時のアクセス数は、一晩に数名程度です。

この偏りを是正するためには、余程有名なサイトになるか、 Wikiの様な集団執筆体制を取り、いつでも新しいのが当たり前の状態を保つ。 または市販のメジャータイトルを扱って、 かつプレーヤー間で有名なサイトになるしかありません。


アッと言う間に尽きるエネルギー

レンタルDVDのお店に行くと話題の新作は、いつも貸出中になっていますね。 古い名作を借りる人もいますが、 そっちはたくさんの旧作の中から一つが選ばれるだけなので、 いつ行っても在庫が残っています。選ばれる側にすれば、 どんなに名作でも一度「旧作」になったら、選んでくれる人は極端に減って、 ランダムにチラホラとだけ選ばれている感じです。

本家サイトや他サイトのリンク集、 各プレーヤーのお気に入りにURLが登録されているだけで、閲覧者は来ません。 閲覧者が見たいのは自分が知らない情報であって、前にも見たサイト、 更新がないサイトは見ないからです。

集団執筆体制のWikiの様な場所はともかく、 普通の個人サイトは更新の頻度に限界がある事を、 みんな知っていますから、新しいサイトが開設されたとか、 更新が行なわれたとか言う場合、その事を教えてもらえたら見ます。 中身が更新されても教えてもらえなければ見ません。 それだけです。Webサイトは管理人さんが、 意識して「お知らせ」しない限り、 ただソコにあっても見る人は少ない事を、覚えておいて下さい。 (更新もしていないのに「見て見て」を繰り返したらスパムですけど、 内容を伴っているなら、良いと思います。)

人が集まっているBBSで宣伝して、 サイトをリンク集に加えてもらっても、2〜3日経ったら、 パッタリ閲覧者が来なくなるのは普通の事です。 勘違いして更新する気力を無くす管理人さんも、いるような気がしますが、 閲覧者が途絶えたのは、そこにある情報を必要とする人が、 全部読み終えてくれた証拠です。 更新して新しいコンテンツを追加したのに、閲覧者が来ないのは、 管理人さんが皆にその事を知らせていないからです。 閲覧者からすれば「せっかく更新したのに、何で教えてくれない?」と言う感じです。 少なくとも筆者は、他の方のサイトを閲覧していて、そう思う事が多いです。 好きなサイトが更新されたら教えてもらいたいです。


戦況をコントロールしよう

趣味のサイトでは、なりふり構わずアクセスを伸ばす必要はありません。 閲覧者の方と良い関係を築ければ成功です。「宣伝」はそのための手段の一つです。

宣伝は自分のサイトを自慢するために行なうのではなく、 新しい情報が役に立ちそうな人に、その事を「お知らせ」するために行ないます。 宣伝活動は更新のタイミングに合わせて計画的に行い、 自分から積極的にアクセスをコントロールして、 閲覧者との信頼関係を築くアナウンスメント(=声明・説明)ツールとして使います。 「あのサイトは管理人さんが一人でやっているから、頻繁には更新されないけど、 更新した時はどんな更新をしたか、チャンと教えてくれる。 その時だけは訪問したら有用な情報、おもしろい情報が手に入る」と、 思ってもらえたら充分でしょう。

逆に言うと、ちっとも更新できない時は、既存の閲覧者に無駄なアクセスを強いない。 新しくプレーを始めた人だけ随時来て戴く。と言うコントロールが効く状態を保てば、 更新できない時も安心して放置できます。


更新情報の流し方いろいろ

筆者が扱っている「デュエル・オブ・レジェンド」の場合、 フリーゲーム作家さんの本家サイトがユーザー同士の交流にも積極的なので、 更新の宣伝を行なうメディアは主にそこのBBS一本に絞っていますが、 メーカー製のメジャーゲームを扱う場合、 相互リンクをお願いしている複数サイトを、 全て回る方が良いでしょう。

レンタルブログを借りると、「PING」の仕組みも利用できます。 それぞれのブログサイトのカテゴリートップや複数のPINGサーバーに、 サイトを更新した事が自動的に通知され、「新着情報」の所に表示されます。 サイトの更新=宣伝の配信となるため、コマめにすればするほど、 新旧の読者にサイトの存在をお知らせする事が出来て便利です。 メジャーゲームを取り上げる場合は、特定の愛好者集団を相手にするのではなく、 実質的には全国に何万人もいる不特定多数のブレーヤーを相手にする事になるので、 効果的だと思います。

「まぐまぐ」等のメールマガジンを活用する方法もあります。 別にメールマガジンだから、定期的に配信が必要とは限りません。 「まぐまぐ」の場合、全く配信しないまま半年放置すると、 IDを削除すると言う警告が来るそうですが、 半年以内に最低1回の不定期配信を行なえば良いだけです。

自分のサイトでマガジンIDをお知らせし、「まぐまぐ」入り口へのリンクを貼り、 「更新したらメールでお知らせします」とやれば、既存閲覧者への対策はバッチリです。 更新したお知らせだけ流しても良いし、コンテンツのテキストやHTMLそのものを、 サイトの原稿からコピペして流す手も有ります。 「まぐまぐ」のマガジン紹介も、自分のコンテンツの紹介として機能します。

サイト自体は保存版と言う位置付けにして、登録者には同じメルマガを流し、 確実にコンテンツをお届けするわけです。前書きや後書きのメッセージくらいは、 メルマガ専用の物がいるでしょうが、 サイトの原稿が出来上がっているなら、 後はコピペ1回と「配信」ボタンを押すだけの作業です。

最近ジワジワと浸透してきているサービスに「RSS」とか 「ソーシャルブックマーク」と呼ばれているサービスがあります。 閲覧者に「RSSリーダー」のインストールや、登録をお願いする必要がありますが、 自分のサイトが更新された事が、登録者に自動的に伝わります。 「RSSリーダー」を持っている人は、自分のお気に入りのサイトが更新されたら、 その情報が一括に受け取れる様になっています。これもレンタルブログを申し込むと、 簡単に利用できます。



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《RSSって何かな》

本文で紹介した宣伝手法の中でも、実は筆者自信あまりよく分かっていないのがRSSです。 少なくとも閲覧者としての立場では、使ってみようかな?と思いますが、 「デュエル・オブ・レジェンド」の情報なら、数ヶ所のサイトを回るだけで、 ほとんど取れてしまうし、それ以外の気になる情報は、 毎回検索して調べた方が手っ取り早いので、結局利用せず終い。 しかし企業は活用法に注目して色々と研究を重ねている様です。趣味のサイトでも、 レンタルブログやホームページを申し込めば、お金をかけずに利用できるサービスは有る様です。 大量のユーザーを相手にするメジャーゲームの関連サイトなら、充分利用価値があるはずなので、 使い方を研究してみて下さい。













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