ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。


7.武器はどうする? 〜制作ツール・レンタルサーバー


試されるのは勇気2

前章でご紹介した通り、まず最初に決める事はコンテンツの中身の方です。 どうやってHTML化するかとか、レンタルサーバーをどこで借りるか?と言う事は、 一番後から考えれば必然的に絞り込まれて行きます。

例えば、もしイラストの紹介がメインなら、まず一番最初に発表する作品を整理して下さい。 ある程度作品が揃ったら、そこから公開の仕方を考えます。低い解像度で鑑賞してもらえる場合や、 作品数がそんなに多くない場合は、画面上に直接作品を並べていけますが、 写真が大量に並ぶ場合はサムネイル表示してから、個別に開いてもらうとか、 動画なら圧縮してDLしてもらう等の処置がいります。 結果として、お絵かき掲示板を借りるとか、オーサリングソフトを購入して効率良く画面を レイアウトするとか言う選択になります。こういう事はサイトのコンセプトや材料が、 ある程度、出揃ってから判断しないと、レンタルサーバーやオーサリングソフトを先に決めて、 それに合わせて中身を作る事はできません。


基本装備

通常のWebサイトは、文章が主になるはずなので、メモ帳やテキストエディタから始めます。 文章を書き上げたら、レイアウトが決まるので、それからコーディングを始めます。 テキストエディタというのはメモ帳の仲間ですが、メモ帳よりも使い勝手が良くなっていて、 例えばHTMLを編集する時はタグの部分だけ、文章とは違う色で表示してくれます。 最も有名なのは「秀丸エディタ」(有料) その次くらいが 「TeraPad」(無料) です。ちなみに筆者は「TeraPad」派です。こっちもかなり使えます。

テキストエディタでコンテンツを考えて、それが文章主体のものや短編コラム集の様なものに なりそうならプログを借ります。図表などの色々な要素が入って来そうなら、 初心者向けのテンプレート付きサーバーや、普通のWebスペースを借ります。LHAやZIP等の圧縮ファイル、 cgiを使う場合は、レンタルサーバーが、これらに対応している事が条件です。

サーバーの容量はほとんどの場合余ります。重いファイルは閲覧者のイライラ解消のためにも、 軽くする努力をするべきです。 ちなみに「ゲーム関連サイトを作ろう」と「デッキの秤」は全部合わせて3MBくらいしかありません。 HTMLとはそういう物です。

前章でご紹介した通り、自分のサイトを持つのが初めてという人は、 ブログから始める事をお勧めします。別にブログだから毎日更新しなければ、 イケナイと言う事はありません。 たいていのブログスペースは、初期設定でカレンダーが表示されている様ですが、 毎日更新できる人で無ければ、あれはツライので、自分で設定変更して削除しましょう。 画像を貼ったり、ダウンロードファイルを埋め込む事もちゃんとできます。 まずブログから始めてみて書く事が何も思い付かない様なら、 他のシステムを使っても結果は同じです。

最初はブログから始め、原稿が増えてからテーマ別に分類したホームページに、 作り変える手もあります。トップページのURLさえ維持すれば、 そこからリンク先を変更して、閲覧者を他のサーバーにご案内する事はできるので、 サーバーに合わせてコンテンツを作るのではなく、コンテンツができ上がってから、 サーバーを選びます。


MS-WORDによるコーディング

原稿の用意を始めてみて、図表が大量に出て来る事が分かってきたら、 やっぱり1から画面レイアウトを作った方が早い事になります。 オーサリングツールは立派な専用ソフトがあれば、 それに越した事はありませんが、筆者の場合、MS-WORDに慣れているので、 どうしてもWYSIWYGで作業したい時はそれで済ませる事も有ります。 後は「どうしても、ここだけは、修正したい」という所だけテキストエディタで直接編集し、 一丁上がりです。

MS-WORDでHTML編集を行う場合の注意点は、<o:Author>〜</o:Author>や <o:LastAuthor>〜</o:LastAuthor>タグの中に編集者として、 自分の本名が記入されていないか確かめおく事です。 WORDをインストールした時の登録ユーザー名が自動的に挿入されます。 WORDの登録ユーザー名が表示されても、個人情報が特定されるわけではないので、 神経質になる必要はありませんが、 いずれにしてもコーディングをソフトウェア任せにした後は、 一度くらいメモ帳等でファイルを開き、 そこに表示されているタグを自分でチェックする事をお勧めします。 WORDでコーディングを行うと、ソースはMSHTML形式になって可読性が損なわれるので、 この時は少し面倒ですが。まあレイアウトや色使いが一旦決まったら、 後はWYSIWYGで作業する必要は無いので、時間がある時に自分のソースでコーディングをやり直す事にします。

あと細かい事ですが、MS-WORDでHTML編集を行うとリンクタグの中の「/」が「\」になるので、 ファイヤーフォックスでは正しく表示されない時があるそうです。 余裕があったら直しておきましょう。 確信犯で放置する場合は「このサイトはInternet Explolerで閲覧状態をチェックしています」等、 一言添えてあると、閲覧者が迷わずに済みます。 通常Windowsマシンで遊ぶのが前提のゲームタイトルを扱うなら、 Internet Explolerで開いてちゃんと表示されたら、結果オーライで構わないでしょう。 携帯電話で遊ぶのが前提のゲームタイトルを扱うなら、 関連サイトも携帯電話で閲覧する事を前提にします。


賢者の秘密〜「Webデザイン」とは、そも何ぞや

コーディングをどうするか? 制作ツールやサーバーに何を選ぶかという事は、 サイトのコンセプトやコンテンツが固まってくると、 自動的に条件の優先順位が決まるものです。

時々「ゲームとペットについて書きます」の様なテーマがバラバラなサイトもあるので、 そういう場合は何から考えて良いか、困ってしまいますが、テーマが絞れない場合、 目的を持った閲覧者の期待に応えるのは難しいです。結果的には個人の独り言日記の様な、 位置付けになると思いますから、迷わずブログから始め下さい。

「Webデザイン」のデザインとは、単に色や模様を指す物では有りません。 それらもデザインの一要素ではありますが、「デザイン」とは目的を達成するための「設計」です。 大人でも勘違いしている人は多いですが、ウソだと思う人は辞書を引いて見ましょう。 テーマや目的が絞れない場合「設計」と言っても「方針」の立てようがないので、 複雑な事をやろうとしても、すぐ壁にブツカリます。 そう言う場合、最初のうちは日記と割り切ってノンビリ行きましょう。



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《全てはCUIから始まる》

パソコンがこれ程までに普及したのは「アイコン」と呼ばれる絵をクリックするだけで、 パソコンが動く「グラフィック・ユーザー・インターフェイス(=GUI)」のお陰です。 でもHTMLを始めとする、全てのプログラムは「キャラクター(文字)・ユーザー・インターフェイス(=CUI)」で書かれています。 本来のコンピューターは「0」と「1」しか理解できないので、一つ一つ「コマント(命令)」を送る事によってしか動いてくれません。 テキストエディタやDOS窓(コマンドプロンプト)の扱いに慣れると、それだけで(いちいちコマンドを覚えなくても慣れるだけで)、 コンピューターが「何だかややこしいブラックボックス」から、「良くも悪くも言われた事しかできない、 おバカな機械」に見えて来ます。そうなったらシメタもの。わからない事をどうやって、調べれば良いか? そこに書かれている事を、どう活かせば自分が便利になるか? 自然にわかる様になります。










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