ゲーム関連サイトを作ろう

このコラムはフリーゲームの関連サイトを運営している筆者が、自分同様ゲーム関連のサイトを 作ってみたいと思う人のために、自分がサイトを設立した時の舞台裏や、 同じゲームタイトルに関する、他サイト様の事例をご紹介しています。    インテックスはこちらです。



2.できればパーティーで行こう 〜運営体制について


栄光の帝都

ゲームの感想や攻略のアイデアを、他のプレーヤーや制作者に伝えたい時は、 なるべく閲覧するプレーヤーの多い場所で発言すると、多くの人に見てもらえます。 どこかと言うと、制作者等が運営している「本家サイト」です。全てのプレーヤーが、 必ず一度は訪れる場所です。「本家」にBBSがあって、そこに投稿可能な内容なら、 できるだけ、そこで発言した方がたくさんのプレーヤーや、制作者と交流できます。

わざわざ関連サイトを別に作ると、閲覧者は必ず減ります。当たり前の様ですが、 圧倒的な発言者の減少と引き換えても惜しくない様な、明確な目的が無いと、 関連サイトなんか作っても意味が無い事になります。

どの様なケースが当てはまるかと言うと、まず制作者のサイトにBBSが無い場合です。 大手のメーカーサイトが本家に当たる場合、そこのサイトは交流と言うより、 宣伝・広告の為に存在しているので、BBSは設置されていない事が多いです。この場合は発言スペースから自分で用意する必要があります。 ネタバレ的な要素を含む攻略情報を扱う場合も、見たくない人に見せないために、 サイトを分ける事になります。その他、文章量が多いとか、図表を用いているためコンテンツをBBSにアップできない場合も、 発言スペースは自分で用意する必要があります。しかし、これらに当てはまらない場合、わざわざ別のサーバーを借りる必要はありません。


故郷を後に

事情があって、本家以外の関連サイトを作る場合でも、なるべくWikiやBBSを使い、 数多くの投稿者と協力して盛り上げるのが、望ましいと思います。 「管理」は「管理人」さんが行なう物ですが、「執筆」や「投稿」はみんなで 行なうコミュニティ型のサイトです。そういったサイトはみんなで、ちょっとずつ 更新しているから、いつも新しいネタがあるし、いつも新しいから、また人が集まります。 一人の「管理人」さんが一人で「執筆者」を兼ねるサイトは、更新の頻度に 必ず限界があります。更新が少ないWebサイトは、どうしても寂れ易いものです。

執筆者が限られていても、人が集まる関連サイトと言うのは、 「それが無いと攻略に支障を来たす位に、重要なコンテンツがある」サイトだけです。 筆者が遊んでいる「DoL」というゲームでは、カードゲームに必要なカードの 入手先情報が、一覧できるユーザー運営の関連サイトがあって、カードを収集中の人は、 一日に何度もそこへ通ったりしています。

これは作者公認のネタバレサイトで、規制の範囲内で初心者のカード集めを助け、 ネットワーク対戦でベテランとの不公平感を埋めるのに、一役買っている様なサイトなので、 皆がそれを見るのは当たり前なですが、やはり情報はプレーヤーみんなが持ち寄り、 それを一人の管理人さんが根気良くチェックして、コンテンツを更新する体制で 運営されています。関連サイトはなるべく一人で運営しようと思わない方が良いでしょう。

だからと言ってWikiやBBSはいくつもいりません。 「関連サイトが作りたい人」の人数分だけWikiやBBSが乱立すると、 情報が分散して不便な事もあります。これと言って必然性が無いのに、 関連サイトを無闇に立ち上げるのは、 必ずしもお勧めできません。


ロンリーWebマスター

ちなみに筆者が運営している「デッキの秤」は、主な執筆者が自分一人しか いないサイトです。集団執筆体制でもなければ、ネタバレに近い情報も無いので、 カウンターがバンバン回る様な事はありません。それ程の野心も無いので、 ヘタをすると自分のサイトのコンテンツを作っているより、みんなで運営している Wikiの編集を手伝っている時間の方が、長い時もあります。

こんな場合はどうしましょうか? 「アクセス数なんて、伸びなくて良いんだ」 と言う人はいるかも知れません。実際、カウンターの数字を回す事自体はサイト運営の 目的ではありませんが、かと言って、掲示板は真っ白、チャットで会った人も 何も言ってくれない状態がずっと続いたら、ガンバレル人は少ないでしょう。 やがて本人も「放置状態」になると思います。

そういう時に目指す方向は、小さくてもテーマや特徴がハッキリした サイトだと思います。決して更新頻度は高くないけれど、その人にしか発信できない トンガったメッセージが見られるサイトなら、おもしろいはずです。



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《やってみようかな》

グラフィックから入ってゲームを作りたい人はツクールシリーズが定番ですが、 「ツクールXP」は「Ruby」を使って自分でスクリプトまで編集できると言う事です。 「Ruby」は日本語資料を入手しやすい国産プログラミング言語の中でも、 RPG制作に欠かせないオブジェクト指向対応の、本格派プログラミング言語として知られています。 従来は絵を準備して"ツクール"で動かしても、自分だけのゲーム開発にステップアップする場合、 イチから作り直す必要があったはずですが、これなら"ツクール"の気軽さとプロが使う言語の自由度の連携により、 学習スピードに合わせ、無理なく本格的プログラミングに踏み出して行けそうです。





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